聖ヨゼフの螺旋階段の謎
http://downeastbrg.com/1922.htmlより引用 |
アメリカ合衆国ニューメキシコ州サンタフェのロレット教会は「サンタフェの奇跡」と呼ばれる不思議な構造の螺旋階段があります。
現代建築技術では再現不可能というふうに言われています。
1873年に建築家P.ムーリー氏によって建築されたこの教会は当初大きな欠陥が存在していました。
それが「2階へ上がるための階段がない」ということでした。
シスターたちは建築家に階段を作るように頼み込んだようですが、もう一度教会を立て直す必要があるほど教会が狭く、スペースがないために依頼を達成できない状態に。
そこで現れたのが、ひとりの老人でした。
以下、伝承とされている内容になります
途方に暮れたシスターたちはノヴェナ[九日間の祈り]をすることにしたという。そしてノヴェナの最後の日に一人の灰色の髪の毛の男が一匹のロバを連れやってきた。その老人は一つの道具箱を持ってアカデミーの所で止まり、シスターたちのために一つの階段を建設することができるかどうかを尋ねた。シスター達は喜んで同意すると、彼はシスターたちの前で木片をタライにつけて作業を開始した。
用いた道具は一本の鋸、T定規それに金槌だけ。出来上がった階段は33段、完全に360度を2回転するらせん状。木の釘は使われているが、鉄の釘は一本も使われていない。そして驚くことに、螺旋階段を支えるはずの支柱がなく、まるで宙に浮いているようにみえる。
突然現れた老人が、支えがないのに頑丈な不思議な階段を作り上げたということです。
完成当初は手すりがなかったのですが、のぼる際に揺れて怖いということで手すりが後に付けられることとなりました。
ところが、しばらくの間現代建築技術では不可能と言われていたこの螺旋階段ですが、コイルバネのような原理を用いているのではないかという説が持ち出され、現在はそれが有力なものとなっています。