思考実験
オーストラリアの物理学者、科学史家、哲学者であるエルンスト・マッハが初めて使用した言葉。実際に実験器具を用いるのではなく、思考の中で実験によって導かれるであろう答えを探すこと。
パラドックス
一見正しそうに見えるものが矛盾していること。逆説ともいう。
今回は考えに考えを重ねる回
世に出回っている有名な思考実験・パラドックスを一挙にご紹介!
考えまくって脳みそフル回転させちゃってください!
水槽の脳
哲学者ヒラリー・パトナムが提唱した仮説で「我々の脳は実は水槽の中で電極につながれているだけである」というもの。
我々の意識って何でしょう
この見えている世界って何ですかね
意識ってそもそも何でしょう
もしかしたら、我々が見ているこの世界は水槽の中でただ浮いているだけの脳が見せているのかも.....................。
五感も、浮かんでいる脳がそういう風に感じさせているだけなのか...............?!
意識の正体って何でしょう
スワンプマン仮説
ドナルド・デイヴィドソンが提唱したもの
スワンプマンとは【沼男】という意味
こういうお話があったとします
とある男が、雷に打たれ、その遺体は沼へと消えていった
しかしその後、沼から彼そっくりの「男」がでてきた
その「男」は遺伝子からなにまで元の男とそっくり
その「男」はもとの男と同じ存在といえるか
要するに「死んだ男」と「新たに生成された男」は同じ存在であるか否か
という問題
違う個体でもDNAまで同じだとしたらそれっておんなじ存在なんでしょうか?
「自分とは何か」をテーマにした不思議な話
自分って何でしょう
他の人と何が違うのでしょう
ホワイトホール
ブラックホールはご存知でしょうか
あの巨大で、光さえも吸い込んでしまうほどの力を持つという
最近、ブラックホールの撮影に成功したと話題になりましたよね
では、ここで質問
吸い込まれたものはどこへ?
吸い込まれたら、逆がありそう
ということで考え出されたのが「ホワイトホール」です
ホワイトホールはブラックホールとは逆で、ブラックホールの吸い込んだものを吐き出すというもの
もちろん科学的な証拠はないですよ
逆もあるんじゃないかという考えから生み出された考えで
アインシュタインによるものです
テセウスの船
船の部品を交換することになりました
ひとつひとつ交換していきます
やがて船のすべての部品を新しいものに変えました
古い部品は何一つ残っていません
それでも同じ船といえるでしょうか
先ほどのスワンプマンと似ていますね
それのモノバージョンということです
完全に入れ替わったとしても「同じ存在」なのか否か
考えてもなかなか結論には達しません
ものの存在とは何か
洞窟の比喩
プラトンによる思考実験
洞窟の中にヒトがいました
彼らは洞窟から1度も外に出たことがないため、外の世界がどういうものか知りません
洞窟の中にあるのは、外に出たことがない仲間、そして洞窟内の音、そして背後にある焚火のみです
彼らが見る世界は、洞窟の音と、炎の作り出す影のみということです
そしてある時、ひとりのヒトが洞窟から脱出します
外の世界のものに触れ、自分が今まで見ていたものはただの影だったということに気が付きます
早速洞窟に戻り仲間に真実を告げるも、仲間は鼻で笑うのみで誰も真剣に聞いちゃくれません
プラトンが言いたいのは「我々が見ているこの世界も、もっと高度な文明の影に過ぎない」ということです
我々が見ている世界だけが世界でしょうか
まとめ
我々が今現実世界で認知している者だけがすべてじゃないのかもしれません
それは誰かが真実を知っているわけでも
誰かが教えてくれるわけでもありませんが
もしそれ以上のものがあるとするならば
われわれは笑って受け入れられるでしょうか